【日本語教師】留学生に向けて卒業式に贈る言葉

現役日本語教師の方

三月です。

卒業式シーズンです。

街を歩くと「ああ、今日卒業式だったんだな~」と分かる人たちとすれ違います。

日本語学校(や専門学校、大学…)でも、ふだんはあまりお洒落に気を遣わない留学生たちが、

卒業式らしくとても素敵な民族衣装で参加してくれたりします。

この記事では、そんな留学生に向けて、一日本語教師である私が卒業式に贈る言葉をまとめました。

気軽~に読み流してください(笑)

卒業後の留学生たちの進路は様々ですが、

大きく分けると「日本に留まる組」と「帰国組」だと思います。

まず、「日本に留まる組」に対して贈るのは、シンプルに

行ってらっしゃい!

です。

進学や就職など進路はそれぞれですが、日本にいる限りまた会えることを前提に。

「行ってらっしゃい」の後には、いつかきっと「お帰りなさい」があることを想定しているわけです。

実際、彼らは学校に顔を見せに戻ってきてくれることもあります。

それは教師としてとても嬉しいことです。

卒業式というのはその時までの「一旦、さよなら」ですから、

「行ってらっしゃい!」と背中を押して送り出すことにしています。

卒業後に国に帰る人たちに対しては、

大切な数年間を日本で過ごしてくれて有難う。

元気でね!

です。

彼らの人生の(ほとんどの人は若い時代の)とても貴重な数年間を、

日本で、日本語を学びながら過ごしてくれたことへの感謝を伝えます。

もちろん彼らとも再会したいですが、現実的には国に帰ってしまった全員と

また会えるかどうかは分かりません。

その日が最後になってしまう人たちもいるでしょう。

でも地球上のどこかで彼らも元気に「今」を生きているんだ、と思いながら

私も「今」を頑張って生きていきたい・・・という気持ちを込めての

「元気でね!」です。

そして最後に、毎回、全員へ必ず贈る言葉。

それは、

みんな、絶対、幸せになろうね!

です。

「みんな」には私も含みます(笑)

いろんなことが起こる世の中、それに巻き込まれるのが人生ですが、

それでも「幸せ」に貪欲であることが大事なのかなと思っています。

もちろん何が「幸せ」かは人によって違うわけですが、

自分の幸せ」を得るために、貪欲に、強く強く生きていってほしいと願って、

卒業生にはこの言葉を必ず贈ることに決めています。

非常にシンプルですが、毎回、こんな感じです。

彼らに伝えたい細々とした思いや考えは、ふだんの授業の中で少しずつ、でも全部伝えてしまいます。

(それを受け入れるかどうかは彼らの判断ですが、とりあえず伝えるだけは伝えます)

だから卒業式には長々と語りません。

普段はペラペラ話している私ですが、卒業式は特別です。

一人ひとりの胸にいろんな思いがあるはずで、それは全員違うし、

もちろん違っていいものだし、

それを私の言葉でうっかり汚したくない・・・

そんな気持ちになってしまうんですよね・・・。

それで、本当にシンプルなメッセージばかりになってしまいます。

皆さんは、いかがですか?

どんな言葉を彼らに贈りますか???

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