生成AI?? なにそれ。このごろよく聞くけど…日本語学校には必要ないものでしょう?
と、言っている先生!
かつて(今も⁉)・・・
オンライン? なにそれ。 日本語学校には関係ないでしょ~。やっぱり授業は同じ教室で顔付き合わせてやらないとね!(勉強、面倒くさいし…)
え~、パワーポイント? 日本語学校にはいらないでしょ。絵カードと手書きのホワイトボードがあればいいよ!(作るの、大変そうだし…)
と、言っていた先生と、同じことになってしまいます!
今やそれらの知識がゼロでは、日本語教育業界での立場は危ういですよね。
生成AIもこれから同じことになっていくだろうと思います。
もちろん、そういうものがない状態でずっと日本語教育は続いてきたのですから、
なくても授業はできます。
でも、「学生ファースト」を大切に考えるなら、導入すべきです!
少なくともそれがどういうものか、勉強をするべきです!
・・・と、力説するための記事を、これから数回に分けて書いていきたいと思います。
今回は、そもそも生成AIって何?という超ビギナーさん向けの解説です。
なお、私はAIの専門家でもなんでもなく、一日本語教師です。
最近一生懸命勉強中なので、ほんのちょっとだけ先に勉強を始めた「ちょっとだけ先輩」のつもりで書く記事ですので、あしからず!
まず、AIとは?
AIって、いったい何ですか?
AI(エーアイ。Artificial Intelligence)という言葉は、日本語では「人工知能」と訳されます。
「知能」とは、人間が「頭を使う」働き、能力のことですよね。
学んだり、覚えたり、まとめたり、それを応用して何かを考えたり・・・そういう働き、能力。
それを人間の頭と同じようにできるコンピュータ―を、人間が作り出しました。
だから「人工的」な知能 = AIです。
このAIは、もうだいぶ前から存在していました。
(50年以上前から研究が進められてきました)
生成AIとは?
AIは分かった。じゃ、最近よく聞く生成AIっていうのは何ですか? ただのAIとは違うものなんですか?
生成AIはAIの中に含まれているので、「全く違うもの」とは言えないと思います。
でも、まるで「全く違うもの」のように使うことができるものです。
従来のAIは、まず人間から学習の基になるデータを与えられて、その範囲の中で「知的な行動」をしていました。
与えられたデータ(情報)を、教えられたとおりに理解し、それを基に様々なことを判断したり、今後の予測をしたりしていたわけです。
が、生成AIはその「範囲」を越えて、非常に独創的なものを作り出します。
ディープラーニング(deep learning=深層学習。一つの技術の名前です)という言葉も最近よく聞くと思いますが、
生成AIはそれを用います。
生成AIは与えられた大量のデータを深く解析し、
自ら多くのことを学び、特徴や傾向・関係性・法則性…等を自ら発見し、どんどん蓄積していき、
(=これがディープラーニングの技術です。この技術と他の技術を組み合わせることで)
それらを基に新しい物を生み出す(=生成する)ことができるのです。
もし私がある課題を与えられ、「学校」という場にポンと1人で置かれたら、どうするか? 教室にある教科書を読み、図書室で関連する本を探して読み、パソコン室に行ってインターネットで調べ物をし・・・そうして分かったことを基に考え、答えを出すでしょう。
上記の文の冒頭の「私」を「生成AI」に置き換えてみてください。
生成AIは、様々な物(情報)が備わった「学校」という場にポンと置くだけで十分に学び、新たな物を生み出すことができるのです。生み出される物は、独自性のある高度な「創造物」です。
ちなみにこれまでのAIは、この「学校」に先生が必要でした。先生から教えられたことを基ににして考え、何かを判断するのです。
・・・これは非常にざっくりした比喩ですが、比較すると、両者はそんなイメージです。
使わない選択肢、ありますか?
生成AIは、優秀なツールです。
人の頭脳と同じような働きができることを思えば、もはや相棒と言ってもいいかもしれません。
その相棒は、問題解決能力も優れています。
なにしろ、私を含むごく一般的な凡人の知識量をはるかに凌駕する知識量(データの海…)を基にして働くわけですから。
とはいえ、AIはAI。
実は本当に人間と同じように「考えている」わけではなく、
「考えている」風のものですから、
もちろん全てを鵜呑みにすることはできません。
が、非常に頼りになるツールとして使わない手はないと思います。
生成AIなんて分からないわ~なんて言っている先生!
難しい知識なんて一つも必要ない(んですよ!)生成AIを、
ぜひ使ってみてください!
※ どんな生成AIがあるのか? どうやって使えばいいのか? …等々は、今後、投稿していくつもりです!
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