【日本語学校】採用面接&模擬授業に行ってきました!

現役日本語教師の方

2024年、日本語教師の資格として「登録日本語教員」(国家資格)の制度がスタートし、

将来的に一般的な日本語学校(法務省の「告示校」)で教える場合、この資格が必要になりました。

現在は「経過措置期間中」なので旧資格で教えることができます。旧資格保持者が新しい資格を得るためには、経過措置期間中に日本語学校(告示校)で一年以上勤務しなければなりません)

私自身は今も現役で日本語を教えていますが、現在の職場は日本語学校ではありません。

つまり、私が国家資格を取得するためには、どこかの日本語学校で一年、教師として働かなければいけないわけです。

そこで!

先日、そのための「採用面接」&「模擬授業」に行ってきました!

レポートしたいと思います!

・・・このところしばらく「採用する側」だったので、本当に久々に「応募者」の気持ちを味わいました。そして、今後いつかまた「採用する側」に戻ることがあったら、今回の経験はものすごく生きるだろうと感じました。

※ちなみに後日連絡をいただき、無事採用となりました。やった~!

※なお、実は今回、他にも面接と模擬授業を受けた学校があります。そこはこちらから辞退しました。これについては、もう少し時間が経ってからまとめてみたいと思います。

日本語学校から与えられた模擬授業の課題は、

某文型(初級)の導入・練習+動詞のグループ分けの復習を、30分程度でやってください

というものでした。使用テキストは、メジャーなものです。

(文型とテキストは敢えてここでは伏せます、ごめんなさい!でも、模擬授業の課題としては非常に一般的なものです。検索してみると出てくるような、いろんな学校で課題とされている初級文型の一つです。)

私からは「その教室で使えるもの」を事前に質問、確認した上で準備にかかりました。

一般的なホワイトボードや3色マーカーのほかにパソコンやプロジェクターが使えるとのことだったので(今はだいたいの学校で使えますよね)、パワーポイントのスライドを多めに作成し、USBを持参することにしました。

スライドを「多めに」準備したのは、模擬授業に面接官(留学生役の先生方)がどんな感じで臨まれるのかが分からなかったからです。

もしポンポンと質問が飛んできて時間がかかるようだったら、●枚目と▲枚目はカットしよう…などと算段していました。

ただ、指定された文型は一つだったので、練習や動詞グループ分けの復習を入れても時間の余裕がありそう、とは思いました。かなり丁寧にやれるだろうという想定で準備しました。

もちろん自宅で何度か時間を計って本番のようなリハーサルをしたうえで、当日を迎えました。

・・・日本語教師は身だしなみも、社会的な常識も必要!

ということで、

セットアップのパンツスーツを着て(といっても、アラフィフで新卒の人が着るようなリクルートスーツはさすがに気恥ずかしく、インナーはニットにしました…)、

パンプスをはいて(ローヒール。模擬授業は立ちっぱなしです!)、

時間にかなり余裕を持って自宅を出発(遅刻はもってのほか!)、

でも早く着きすぎないように時間調整して(たまに到着が早すぎる人がいますが、これは学校の方が慌ててしまいます(経験談)!5分から10分前ぐらいの到着を目指すといいように思います。私は学校近くのカフェでコーヒーを飲みながら履歴書の見直しと模擬授業の流れの確認をして時間調整しました!)、

いざ学校へ

この学校では、まず「面接」がありました。

教室で、主任を含む3名の先生(面接官)と机を挟んで向い合せに座り、いろいろな質問をされました。

自己紹介、志望動機、これまでの日本語教育の経験(職務経歴書と履歴書を見ながらこれまで使ったことのある教科書の確認等)、ふだん日本語教師としてどんなことを大切にしているか、授業態度の良くない学生への対応をどうするか、将来の夢、逆質問(「何か質問はありますか?」というやつです)、等々…

逆質問については、こちらの記事『【日本語教師】学校説明会・見学会でしておきたい8つの質問』にあげた質問の中からお聞きしました。

また、先生方のほうから学校全体についての説明もありました。

全部で30分弱だったと思います。

・・・この時点で、私の中でのこの学校に対する好感度は上がっていました⤴⤴⤴

私が話すことも皆さん頷きながら真剣に聴いてくれましたし、

学校の現況(課題も含めて)や今後の方向性についても、とても誠実に話してくれたと感じたからです。

そして何より教務主任の先生の話し方のテンションも、私好み(…うまく言えませんが、話し方にはそれぞれ好みのテンションってありますよね。明るくて元気な人がいいとか、逆に物静かで落ち着いている方がいいとか…)でした。

面接はある意味「お見合い」です。

学校が応募者を見極め、選ぶと同時に、

応募者にとっても学校を見極め、選ぶ時間になるわけです。

冷静に臨み、よ~く観察するのが◎です。(…といっても緊張しますけどね!)

面接に関しては、コチラの記事『【日本語学校採用試験】面接官は何を見る⁉採用される人、されない人』(面接官の採点基準例です)もどうぞ!

もし初めて日本語学校への就職活動をする、と言う方は、コチラの記事『【新人日本語教師初めての就活】採用面接って?誰に何を聞かれるの⁉』もよろしければお読みください!

その後、ちょっと休憩をはさんで(その間に教室を授業用の配置に整えてくれました)、

いよいよ模擬授業です。

プロジェクターを始め実際の教具を使わせてもらいながらの模擬授業。

面接官の先生方がそのまま留学生役をしてくれました。(3名がそれぞれどの国籍でどの程度の日本語学習歴かも指定されました)

そして私が準備してきた範囲を、本当の授業さながら最後までやらせてくれました。

これも好印象!他校では、文型導入の途中なのに「はい、では導入については結構です。次に練習に移ってください」のように打ち切られることもあるようです。これはちょっと失礼だと感じませんか…?こちらが指定された時間をオーバーしているならともかく。)

留学生(役の先生)は時々質問したり、わざと間違ったり、発問に対してこちらの言わせたいことと違うことを言ったりしてきましたが、

授業は終始穏やかな雰囲気で進みました。

若干いじわるな質問(というか、「お~、そこに疑問を持つのね!なるほど!」と思うような質問や、今勉強している本筋から離れたことについての質問とか・・・)もありましたが、

そういう学生って確かにいるなあ、と思える範囲のもの。決してこちらを困らせて反応を見ようという圧迫面接的なものではありませんでした。

私も相手を本物の留学生だと思って対応し、なんとか乗り切りました。

・・・30分。あっという間の模擬授業でした。

(ちなみにいくつかの質問に時間が取られたので、PPTのスライドはその場の判断で数枚カットしました。もしこれをやっていたら30分以上になりましたし、「時間配分を臨機応変にできない人」と評価されていたかもしれません。改めて教師には「準備したことを全部出さない勇気」みたいなものが必要だなあと感じました。今回はたまたま(笑)うまくいって良かったです!)

授業終了後にサラっとですが、授業のフィードバックをしてくれたのもありがたく、好印象でした!

その後、「これで本日の面接と模擬授業は全て終了です。お疲れ様でした」の後に

なんだか力が抜けたようになった私に、にこやかに話しかけてくれた先生方。

最後まで好印象!

あ~この人達と一緒に働いてみたい、の気持ちは最高潮に達したのでした(笑)

模擬授業に関しては、コチラの記事『【日本語学校採用試験】模擬授業では何をチェックされるのか?』もどうぞ!

模擬授業をするのは本当に久々だったので、始める前はとても緊張しました。

が、いざ始まると(自分でも意外でしたが)教師としてのスイッチが入ったような状態になり、普段通りの授業ができたように思います。

思うにこれは、先生方が本気で留学生を演じてくれたからではないかな、と。

私の気分を教師として上手にのせてくれたような気がするのです。

学生役がいかにも「評価をする面接官」という雰囲気であったなら、

私の過度の緊張が続いて授業もうまくできなかったかもしれません。

その雰囲気づくりも含め、面接・模擬授業を合わせて全体を通して感じたのは、

学校側の本気度のようなものでした。

人材を採用することに対する「」が伝わってきたといえばいいでしょうか。

しょっちゅう求人情報が出ている学校ではないので、

たまに募集するときは真剣勝負(ちょっと上から目線で語弊があるかもしれませんが、いわば「一生懸命」な感じ・・・)なのだろうと感じました。

こういう採用活動をする学校は「良い学校」なのではないか?と思います。

・・・実際にはまだ仕事をしていませんし、実態は分かりません。

が、私自身の直感を信じて春からこの学校で頑張ってみようと思います!

日本語学校からは今、求人がたくさん出ています。応募する学校選びのヒントになるかもしれない記事は、コチラ『日本語教師【日本語学校の選び方】こんな学校は要注意!』です!

ちなみに日本語教師の求人サイトはたくさんあります。こちらの記事『日本語教師:日本語学校のさがし方【求人サイト10】+2』でも紹介しています!

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