日本語教育方法研究会(Japanese Language Education Methods、通称JLEM)って
聞いたことありますか?
日頃、より良い授業を目指してあれこれ試行錯誤している日本語教師にとって、
情報交換のできる場・学びの場を提供してくれる有益な研究会です。
先日、東京町田市の桜美林大学で研究会が行われたので参加してきました。
日本語教育方法研究会とは、こんなところ。
JLEMの公式サイトによれば、活動内容は、
・9月と3月に研究会を開催する
・研究会誌やニュースレター、論文誌等を発行する
ということです。
私が参加したのは、2025年3月15日に開催された「第64回研究会」です。
口頭発表とポスター発表で、計72もの発表がありました。
ポスター発表というのは、研究発表をまとめた特大のポスターを壁にはり、その前で各発表者が待機し、訪れた人に説明するというスタイルです。
今回は一つの教室に(うろ覚えですが)5~6位(?)ずつポスター発表があったと思います。
その日は時間ごとに三部構成になっていて、決められた時間になると一斉に発表が入れ替わりました。
それまでの発表者がポスターをはがし、次の発表者が自分のポスターをはって準備します。
このタイミングで、あらかじめ選ばれていた発表者が大きな講堂で口頭発表をしていました。
ポスター発表中、研究会の参加者はそれぞれ自分の興味のある発表者の所へ行って、
ポスターを見ながら説明を聞きます。
特に参加者の関心を多く集めていたポスターの前には人が次々とやってきて、
発表、その後の質問や意見の交換が途切れることなく、熱気に満ちていました。

発表内容は、語彙や表現の分析等の語学研究的なものから、
現実に日本語の先生がふだん授業に取り入れている教授方法の実践報告まで、
盛りだくさん。
面白そうなものがたくさんありすぎて、全部を1日で回るのは無理でした。
そこだけが残念!(私は合計8発表聞きましたが、他にも聞きたいものがあった・・・)
でも、アニメや生成AIを取り入れた授業アイデアや、
プレゼンやディスカッションに取り組んだ授業実践の報告など、
いろいろ聞かせていただき、とてもとても勉強になりました。
中には日本語学習に興味(動機)を失ってしまう学習者の背景や理由を考察した発表などもあり、
興味深かったです。
たくさん学ことができ、様々なヒントもいただいたので、これから自分の授業でも活かしていきたいと思います。
お昼休みは情報の宝庫!(テーマ交流会)

お昼の時間には広い教室が開放され、
各自持参した昼食を食べながら、日本語教育関連のテーマについて情報交換ができるようになっていました。
机をいくつか集めて「島」が作ってあり、その「島」ごとにテーマが決まっていました。
「ビジネス日本語」とか「地域の日本語支援」とか「AI」とか「子どもの日本語教育」とか「作文教育」とか・・・
テーマはたくさん用意されていました。
好きなテーブルで、「初めまして」の先生方(日本語学校や大学、専門学校の先生だけでなく、日本語教育を学んでいる学生さんもいました)といろんな話ができます。
名刺交換もさせていただきました。
とても有意義な時間でした。
(参加は自由なので、もちろん会場外で外食される人もいます)
自由な雰囲気の参加者たち
ここで参加者の雰囲気についても少し触れておきます。
・・・自由!
という感じでした。
一人参加で真剣にたくさんの発表を聞いて回っている人もいれば、
廊下で知り合いの人と長々と談笑している人も。
出入り自由なので、途中でいったん外に出た人や、帰ってしまう人もいたようです。
服装は、スーツの人もいればカジュアルな人(セーターにジーパンとか)まで、いろいろ。
研究会の冒頭、大講堂で会長さん(?)が開会のあいさつをしていましたが、
その方もカジュアルな服装でした。

でも、同じ「日本語教育」を志し、
自分の授業を良くしたい!学びたい!という気持ちが共通している人々の集まりですから、
非常に雰囲気は良かったです。
和やかで、真面目で、お互いに出し惜しみすることのない(笑)質疑応答。
とても楽しかったです。
ぜひご参加を!次回はオンライン。
「学会」のような気の張る雰囲気ではなく、
実際に自分の授業に取り入れられそうな実践報告も多く聞ける学びの多い研究会。
ちょっと社交性を発揮すれば、普段は出会う機会のない日本語教師仲間を作ることもできると思います。
日本語教師の皆さん、ぜひ一度気軽に参加してみませんか?
ちなみに次回(9月)研究会はオンライン開催だそうですから、ますます気軽に参加できそうです。

また、今回は東京都町田市内での開催でしたが、地方都市の大学で開催されることもあります。
そうなると旅行を兼ねて参加…ということになるかな…。
なお、研究会で発表するためには研究会員になる必要がありますが(年会費3000円です)、
発表をしないなら会員になる必要はありません。
非会員であっても当日に2000円払えば発表を見ることはできるようです。
一度非会員で発表を見て、良さそうなら会員になるというのも良いかもしれません。
(会員の当日参加は無料です)
最後に念のため!私は研究会の回し者ではありません…ただの、ヒラの、一参加者です!(笑)
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