筆者はかつて、非常勤・専任講師としていくつかの日本語学校と専門学校に勤めていました。
いろんな留学生がいました。
中には学校のことを悪く言う留学生もいて・・・。
今回はかつて留学生から聞いたことのある「この学校、悪い学校ね!」というセリフをまとめてみました。そのうちいくつかのセリフは、他の先生とも「あるある!」と盛り上がりました。
なお今回まとめたセリフは、すべて、「おいおい!」と言いたくなるようなものばかりですのでご了承ください!
学費に関して・・・
留学生Aさん『この学校、学費、高いね。悪い学校ね』
・・・いやいや、最初から学費は知ってて納得したから入ってきたんでしょう? それに他の学校は教科書代とか別払いで取るところもありますからね・・・。
留学生Bさん『学費、分けて払えないの、おかしいね。わたしたちお金ないのに。悪い学校ね』
・・・そのわりにあなた、ディズニーランド行ったりしょっちゅう外食したりしてますよね。Facebookがとても楽しそうな写真ばかりでうらやましいわ・・・。
留学生Cさん『奨学金ほしい。どうしてこの学校ないの? 悪い学校ね』
・・・あの~、もしこの学校にあったとしても、あなたの出席率と成績じゃもらえないと思いますよ・・・。
学校の授業で・・・
留学生Dさん『え、ぼく遅刻? なんで? たった2分なのに! 悪い学校ね』
・・・他のクラスメートたちはちゃんと間に合ってるんですよ。その言い分が通るなら、私も毎日仕事に2分ぐらい遅刻していこうかな・・・
留学生Eさん『JLPTに合格したいよ。特別授業してよ。え、ただじゃだめ? 悪い学校ね』
・・・いやいや、授業だけで合格する人もいるんだし、それができないのはあなた自身の問題でしょう。それを無料で特別授業してって、どういうこと?・・・
ビザに関して・・・
留学生Fさん『どうしてこの学校のビザは短い? 悪い学校ね』
・・・いや、この学校は非適正校じゃないんだから、ビザが半年しか出なかったのは、あなた自身の問題ですよね・・・
適性校・非適正校については、こちらの記事『日本語学校の選び方・こんな学校は要注意』でも触れていますので、ぜひお読みください!
日本語教師たまごの皆さん、大丈夫ですよ!
いかがでしたか。
上記のような留学生からの『悪い学校』評価は、非常に主観的で理不尽なクレームだと思います。
だから聞いているこちらはため息しか出てきません・・・。
が、こういう留学生たちは、日本での生活で「こんなはずではなかった!」という思いをいろんな場面で味わっているのかもしれません。ストレスがたまっているのかもしれません。「優しい」「話を聴いてくれる」「善意の」日本語教師が、そのはけ口になっている面もあるのかなと思います。
とはいえ、やっぱり一方的な要求は飲むわけにいかないので毅然とNOと言うしかないのですけれど。
・・・この記事をこれから日本語教師になろうという方が読んでいたら、この業界に足を踏み入れることにちょっと躊躇してしまうかもしれませんので、最後に付け加えますが・・・
大丈夫です。(ちなみに「大丈夫」という言葉についてはこちらの記事で取り上げました!)
上記のようなことを言ってくるのは、一部の学生に過ぎません。
普通の学生は、教師に真正面から理不尽な抗議をしてくるなんてことはありません。
上記の学生達も、別に攻撃的なわけではないんです。普段は温厚な学生達でした。話し方も本気で怒りをぶつけてくるわけではありません。彼らも教師に言ったところで状況は変わらないと分かっていると思います。
ただ、たまに、こういう形で留学生の不満を聞かされることがある、というお話でした。
ただし、これが「ほんの一部の学生に過ぎない」とは言えない学校もあるかもしれません。
それはきっと普段から留学生に対してとてもひどい仕打ちをしている学校です。
それは本当に「悪い学校」かもしれません。
以前は留学生のパスポートを取り上げたり、ひどい環境で一週間に28時間以上働かせお給料は手渡しするようなアルバイトを斡旋したり(学生から必要な学費をしっかり取るため)、といった日本語学校は実際にありました。
今はさすがにそういう学校は少なくなったと思いますが、まだひっそり行っている学校もあるかもしれません。
何度かそういう学校についての新聞記事を読んだこともあります。
もし万一そういう学校に就職してしまった場合は、違う学校に移ることをおススメします。
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