【日本語学校】採用試験に落ちた場合の、なぜ?チェックリスト

日本語教師をめざす方

日本語学校は今(2024年4月時点)、人手不足です。

学校説明会は大賑わいです。

(とある合同説明会の様子を、こちらの記事でレポートしています!)

それでも、採用試験に落ちる人はいます

なぜなら、志望者も多いからです!

原因を探ってみましょう。

(なお、筆者はかつて日本語学校と専門学校で採用担当を経験しました。そのときのことを思い出しながら書いております。一例として参考にしていただければと思います。)

チェックリストの質問に、

〇(はい)?(分からない、自信がない)×(いいえ)

答えてみてください。

まず応募前に問い合わせをした方。

電話もしくはメールでの問い合わせの時を思い出してみましょう。

×
・(電話で問い合わせた場合)長電話をしなかった?
・(電話で問い合わせた場合)時間帯を考えて電話をかけた?
・(電話、メールともに)ビジネスマナーにそった言葉遣いにした?
・(電話、メールともに)回答をもらってから、お礼を伝えた?

提出した書類を思い出してみましょう。

×
・提出書類に誤字脱字などはなかった?             
・(郵送の場合)切手は確認した?
・宛名を間違えなかった?ビジネスマナーにそった書き方にした?
・送付状は同封した?
・履歴書の写真はきちんとした服装でいい顔で撮れた?
・過剰アピールをしなかった?
・締め切りまで余裕を持って提出した?

次に模擬授業を振り返りましょう。

×
・清潔感のある身なりで行った?                
・模擬授業の準備は十分にした?
 本番と同じような形で、時間を計って練習もした?
・板書は分かりやすく丁寧にした?
・学生役への指示の出し方は明確だった?
 (学生をよく見て、理解度を確認しながら進めた?)
・時間内にできた?
・明るい雰囲気でできた?

最後に面接を思い出してください。

×
・話し過ぎなかった? または寡黙過ぎなかった?        
・自分の気持ちをしっかり伝えられた?
・書類と矛盾したことを話さなかった?

いかがですか?

が多いといいのですが、

×が多い人は、

採用担当者から「ちょっと難ありかな~」と思われたかもしれません。

以下で解説します。

面接や模擬授業に進めなかった場合です。

書類を送る前に問い合わせををした場合、

非常識な話し方やメールの書き方をしなかったか振り返ってみてください。

私が採用担当だったとき、たまに非常識だなと思う人がいました。

応募者多数の時は全員と会うことはできませんから、

こういうことで不利になる場合もあると思います。

電話で長々と話す、メールで長文を送る。
時間帯を考えずに電話をかける。
電話での言葉遣いがなれなれしい。
忙しい中対応してくれた相手に、ありがとうございましたの一言も言わない。

問い合わせの段階で詳しい自己紹介など不要です。

また、電話の際、ダラダラ会話を伸ばして長引かせるのも非常識です。

質問を明確に、かつ簡潔に伝え、関係ないことは話さないようにしましょう。

電話をかける場合は時間帯にも注意を払いましょう。

一般的には以下の時間帯は避けた方がいいと思います。

始業後すぐ ➡ だいたい8:30頃。ミーティングがあると思います。
お昼休み  ➡ 昼食中ですから電話に出られる人が少ないです。
終業直前  ➡ 17:00から18:00頃も忙しいので迷惑がかかるかもしれません。
それ以降  ➡ 就業時間外ですから、電話をかけられても対応できない場合があります。

また、なぜか電話での話し方がなれなれしい人もいました。

初めて話す相手に対して、「うん」「なるほどね」「ああそうなんだ」のような相槌・・・。

まったく緊張感がありません。

社会で働いたことがないのか、

もしくは日本語学校をなめてるんだろうなあ、

と感じました。

もちろん、メールでも電話でも、回答をもらったら一言お礼を伝えましょう。

履歴書はこれまで数十年自分が生きてきた記録であり、

そこから学んだこと感じたことの詰まった書類です。

薄っぺらい内容になるわけがありません

とはいえ、長ければいいというものでもありません

私が採用担当をしていたとき、

「超大作!」のような書類が送られてきたことがありました。

過剰な自己PR文、過去の実績が長々としたためられていましたが・・・

少々的を外れていたというか・・・。

履歴書は完全に一人ひとりのオリジナル書類なので

「こう書けばいい」と一般論で言うことはできませんが、

自己PR志望動機の文章は十分に練って、

必要なことだけをしっかり書きましょう。

そして書いたものはよく見直して体裁を整えましょう。

インターネットで分かるようなことは時間を惜しまず調べましょう

誤字脱字、てにをはの誤用、長めの文の中にねじれがある。
切手代が不足、または貼り忘れる。
宛名を間違える。
写りの悪い写真を履歴書にはる。
送付状が入っていない。
締め切りギリギリに送る。

日本語教師ですから、誤字脱字がないよう、

妙な文(主語と述語がきちんと対応していない等、長文になるとうっかりミスをすることもあります)を書かないよう、

十分に気をつけてください。

私が採用担当をしていたとき、

切手を貼らずに送られてきた書類がありましたが、

致命的ミスです。

切手代不足だった応募書類もありました。

ちゃんと確認しましょう。

採用担当者の名前の漢字を間違えていた人もいました。

人の名前は大事なものなので、気を付けてください。

たとえば「さいとう」さんの場合、どの「さい」なのか・・・。

斎藤?齋藤??齊藤???

そして大事な写真

スピード写真でいいと思いますが、

きちんとした服装で、いい顔で撮ったものを使いましょう。

写真から受ける第一印象が悪いのは、もったいないです。

また、社会人の常識として送付状は必ず入れましょう。

書き方が分からない場合は調べましょう。

インターネットで検索すればいろいろと出てきます。

その時間を惜しむことで第一印象(書類ですが)が悪くなるのも、やはりもったいないです。

最後に、締切日の直前に送られてくる書類も、

あまりいい印象はありませんでした。

余裕をもって提出したほうが、学校側の印象はいいと思います。

書類選考には通ったけれど、

模擬授業もしくは面接に行って、不採用になった場合です。

たまに、「え?」と思うような身なりで学校へ来る応募者がいました。

普段着に見える服、もしくは清潔感のないスーツを着る。
髪の毛が乱れていたり、伸びているのにきちんと手入れしていない。

日本語教師という職は学生に対するサービス業です。

しかも学生とはかなり近い距離で接しますから、

清潔感」はとても大事です。

男性は髭剃りもお忘れなく。

面接日はその学校に初めて行く日なのですから、気合を入れてください。

清潔感のあるスーツが一番です。

肩のあたりにフケなんてもってのほかです!

事前の準備が明らかに不足している。
板書が雑。
指示の出し方が不明確。
学生の理解度に気を配らず、どんどん授業を進めてしまう。
時間内に終わらない。
声が暗く、笑顔が少ない。

模擬授業の課題について、

しっかり分析し、調べておきましょう

そして本番前に時間を計って何度も練習しておきましょう。

せっかく絵カードを持参したのに、それを使用順に並べていないために、出すときにもたつく・・・

なんてことにならないように、きちんと順番に並べてカバンに入れるなど、

当日朝の準備も怠りなくしておきましょう。

絵カードではなくパワーポイント等で自作したものを使いたい場合は、

PCやプロジェクター一式が学校に備え付けてあるのか、借りられるのか、

事前の確認もお忘れなく。

板書の計画も入念にしておきましょう。

きちんと整理し、丁寧に書きましょう。

また、完全に学生(役の教師)に背中を向けて黙って板書に専念する・・・

ような時間がないようにしましょう。

授業で使う語彙や文型をコントロールすることは当然ですが、話し方も重要です。

説明なのか、発問なのか、指示なのか、学生にしっかり伝わるように話しましょう。

緊張しているのか、学生(役の教師)の方をあまり見ずに

ボソボソと暗い声と表情で話す人がいます。

早口になる人もいます。

それでは学生に理解してもらえません。

きちんと学生を見て、理解しているかを確認しながら進めましょう。

ものすごくしゃべる。逆に、あまりしゃべらない。
志望動機や熱意が伝わらない。
事前に提出されている書類(履歴書など)との整合性がない。

面接で長々としゃべり過ぎるのはマイナスです。

話が長くなる人は少しずつ話がそれていくことが多いですし、

話し方がなれなれしい雰囲気(あるいは謎の上から目線)になる場合があります。

また、逆に寡黙過ぎたり、謎の卑屈な態度もマイナスです。

聞かれたことにズバリ、堂々と、過不足なく答えられるとポイントが高いです。

また、自分の熱意、つまり自分が日本語教師という職を心からやりたいんだという思いや、

他の日本語学校ではなくその学校で働きたいのだという理由や気持ちを強く伝えられると、

面接官の心は動きます。

どこの日本語学校にも通じるような無難なことばかり話しても、

それはつまらないです。

(そのためにも、その学校のホームページやSNSは見ておきましょう。

いわゆる企業研究です!)

それから・・・自分が提出した履歴書や職務経歴書を面接前に

再度見直しておくことをおススメします。

嘘を書いたのでなくても、

何をどのように書いたかを忘れてしまうと、

質問の答えと書類の内容がずれてしまうかもしれませんから。

もし上記の全てが「自分は大丈夫だった!」という方。

それでも不採用だった方は・・・

ただ縁がなかっただけだと思います。

採用試験は、日本語学校と応募者のマッチングです。

お見合いなんです。

縁がない場合も当然ありますから、いつまでも落ち込んでいても仕方ないですね。

結果を引きずらずに次へ行きましょう!

そういう気持ちの切り替えが潔くできること

そして「次はなんとかなるよ!」と考えられる楽観的なところが、

日本語教師には必要だと思います!

なお、以前書いた日本語学校への就職活動関連の記事がいくつかありますので(今回の記事と内容が重なる部分ももちろんありますが、より詳細にまとめています)、もしお時間あれば参考になさってください。⇩⇩⇩

書類選考を通過しにくい履歴書について、詳細はこちらから

模擬授業で気を付けるべきポイントについて、詳細はこちらから

採用面接でどんなことを聞かれやすいか、について詳細はこちらから

面接官のチェックポイントについて、詳細はこちらから

面接練習をしたい方は、こちらから➡ https://www.youtube.com/watch?v=xt4Ya-iXlKQ

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