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【日本語教師】学校説明会・見学会でしておきたい8つの質問

日本語教師をめざす方

昨今、日本全国あらゆる業界で「働き手不足」が叫ばれていますが、日本語教育業界も空前の人手不足です。

コロナ禍の厳冬期を生き延びた学校は今、大量の留学生たちを受け入れようとしています。

彼らを教える十分な人数の日本語教師を集めるため、日本語学校はあの手この手で採用活動を行っています。

お仕事探し中の方、大チャンスですよ! 逃さないでください!!

先日も『NIHON MURA』と『さんぽう』主催の【「日本語教師・職員」採用合同説明会】がありましたが、大盛況でした。

(実は私も将来のために参戦しました。後日、別記事でレポートしたいと思います)

➡レポート書きましたので、こちらの記事『「日本語教師・職員」採用合同説明会に参加してきました。をご覧ください!

このような合同説明会だけでなく、各学校が個別に説明会を開いたり見学を受け入れたりしている場合もあります。

私も以前いくつかの学校に見学に伺いました。

この記事では、そのような機会に私が学校にどんな質問をするかをシェアしたいと思います。

① 説明会や見学会で、どんな質問をすればいいの?
② 説明会や見学会で、避けた方がいい質問はある?

上のような疑問を持たれる方の参考になればと思います。

説明会や見学会では、当然のことながらまず学校側から説明があります。

① 募集している人数や職種(常勤か非常勤か。常勤は正職員か契約職員か、等)
② 勤務時間
③ 待遇、福利厚生
④ 学生数、学生の国籍、一クラスの人数
⑤ 使用教材
⑥ 学校の雰囲気(学生の様子、教員室の様子など)

一般的には上記のような説明でしょう。

ただし、学校側は当然、その学校を気に入ってもらおうとして説明します。

良くない面がまったくない学校などないはずですが、それを伝えてくれる学校は、ほぼ100%、ありません。

①から⑤はさすがに嘘なんて言わないでしょうけれど(利がないですからね)、

⑥についてはかなり良い方に修正して話をされることもあります(経験済み)。

ですが、ここまでは正直、どの学校も「似たりよったり」です。

もちろん細かい差はありますが、「どんぐりの背比べ」程度の差だと思います。

「この学校はお給料が破格に高い」とかは、日本語学校に限ってはほとんどないです。

(大学や一部の専門学校、一部の企業ではあり得ますが・・・)

まずは、ここまでの説明をしっかり聞いておきましょう。

既に説明されたことを後で質問してしまうと、「真剣に話を聞いてくれていなかったんだな」と思われてしまいます。

※なお、もしICT教育に力を入れている学校なら、ここでそのアピールもあると思います。もし何も言われない場合、下記8つの質問に加えて、取り入れているかどうか、取り入れているならどんな形なのかも聞いておいた方がいいでしょう。「私は昔ながらのやり方じゃないとできない!」という先生にとっては大問題だと思います!

では次に、説明を聞いた後に私が質問することをまとめます。

“一番のアピールポイントは【ここです!】”というのを聞きます。

上記のように、学校側からは他の学校と「似たりよったり」の説明をされることが多いです。

ですから、こちらから聞いてしまいましょう。

質問された相手が悩みまくった末、特に何も出てこなかった場合はちょっと「?」ですよね。

その先生は本当にその学校に愛着を持っているのかな?と思ってしまいます。

今は法的に、特別な事情がない限り募集時に年齢制限をかけることは禁じられています。(定年はOK)

学校側からは希望している年齢は言いにくいでしょうから、こちらから聞いてみましょう。

「何歳まで応募可能ですか」と聞いても「何歳でも大丈夫です」という答えしか返せないと思います。

そこで平均年齢を聞いてみま

小さな学校の場合は、教員数も少ないので「平均年齢」にはあまり意味がないかもしれません。

その場合は、「下は何歳から上は何歳まで働いているのか」「ボリューム層は何歳ぐらいか」ということを、(できれば専任・非常勤別にそれぞれ聞いてみるといいでしょう。

たいてい非常勤の方が年齢層は幅広いと思います。

授業の進め方・教え方が細かいところまでキッチリ固定されている学校があります。

使う教材教具もコレとコレ、という風に決められています。

小テストや課テストも最初から準備されていて、それを使います。

それが好きな先生もいます。

授業準備の時間が少なくなりますし、責任も軽くなりますから、楽です。

逆に、自分の授業はある程度自分で裁量したいという先生もいます。

自作プリントやスライドを使いたい、テストも自分で作りたいとか。

そうした自分の好みが学校の方針とずれていると、勤めてもおもしろくないですよね。

大学中心か、専門学校中心かで、学校の雰囲気は違うと思います。

大学進学者が多い学校の場合、日本留学試験(EJU)の対策ががっつり入っているなど、講義中心の予備校的な雰囲気の授業をしている場合もあります。

中国の学生が多い学校などで、そういう話を聞きます。

学校を見学する時期によっては、学校のどこかに「祝合格!○○大学」などの張り紙がズラリと並んでいるのが見られるかもしれません。

あったらさりげなくチェックしておきましょう。

平均勤務年数が短い場合、つまり離職率が高い場合は、要注意です。

学校に何か、やめたくなるような理由があるのかもしれません。

この質問は、やや勇気がいりますし、もしかしたらテキトーな答えしかもらえないかもしれませんが、

私は思い切って聞いたことがあります。

「長く勤めてくれる先生が多いですよ」という答えをいただいたのを覚えています。

…まあ、無難な答えでごまかされたのかな(笑)

本来、仕事の一環としてお給料をいただくべき内容だと思います。

が、非常勤の場合、授業準備の方のお給料をもらうのは難しいでしょう。

ただし授業後のテスト採点などであれば、もしかしたら有給かもしれません。

実際、授業後の整理の手当てとしていくらか上乗せして払われるという求人も見かけます。

常勤の場合、要注意なのは、「うちは残業ゼロです」という学校です。

あるいは、「固定残業○時間込みのお給料です」という学校も。

それは、残業手当が出ません、ということです(後者は一応○時間を超えたら出る【はず】ですが)。

しかし!

当然授業の前後にもするべき仕事があるわけで。

就業時間内にちゃんとそれができる時間があるかどうかが問題です。

ない場合、すべて持ち帰り仕事になってしまいます。

そうならないよう、一日にどれぐらいの授業を持つのかもできれば確認しておきたいものです。

上限が午前(または午後)クラスの四時間(=半日)のみであれば、残りの半日は授業準備や後片付けができますし、他の仕事もできます。

(日本語学校には、「他の仕事」、意外と多いですよ。詳しくは、コチラの記事『【日本語教師】仕事内容:日本語学校専任の場合、専門学校専任の場合』にまとめました。)

一日通しの授業が多いと、、、持ち帰り仕事必至になってしまうでしょう。

お金のことは聞きづらいですけれど、大事なことですね。

面接の時よりは、その学校に応募する前にさりげなく聞いておいた方がいいと思います。

なお、有給休暇についてもできれば聞いておきたいところです。専任はもちろん、条件を満たせば非常勤講師も取得できるものです。・・・小さい学校で突然申請されると困る、という学校もありますが、これは法的に認められるものなのでなんとか学校側が対策しないといけません!

教務事務(成績管理、出席管理など)は教員の仕事だと思います。

ここでいう「事務」というのは、例えば新入生を迎えるための申請業務等です。

専門の人(部署)がいればいいのですが、そうでない場合、この申請業務の時期は大変なので、小規模校では教員が手伝わされる学校もあります。そういうことがあるのか、ないのかの確認です。

また、学生の生活指導は教務の仕事か事務の仕事か? といったことも聞いておくと覚悟(または、安心)できますね。

これは私が聞なかったことで、後悔していることです昔非常勤で勤めた学校での話です。

研修があるというので、日本語教育関連の勉強会のようなものかと思って参加したところ、全く関係のない研修でした。

そしてこの研修、無給でした。(怒!)

(これについては、別記事『日本語学校の「研修」が、とんでもなかった話。本来「研修」とは?』に書きましたので、ぜひお読みください!)

・・・というのは、基本的には、ないと思います。気になることは何でも聞いていいと思います。

【一般常識】からそれない限り。

「ご年齢は?」「どちらにお住まいですか?」「日本語教師になる前は何をしていましたか?」・・・そんなプライベート質問はすべて【一般常識】からそれたものです。

そんな質問でなく、学校に関する質問であれば何でも大丈夫でしょう。

ただ、【質問の仕方】には、避けた方がいい聞き方がああると思います。

私が専任時代に見学者からの質問のされ方で印象が悪かったのは、

やたら他の学校と比べてどうのこうのと言う人でした。(「よそはよそ、うちはうち」ですから!)

また、これは質問ではないですが、「この人は冷やかしなんだろうな」と感じる見学者もいました。

ただの好奇心で見にきただけで、応募はしてくれないだろう人です。

学校側も手間暇かけて説明するのです。真剣に検討してくれる人だけに来てもらいたいと思ったものです!

いかがてしたか?

せっかく応募前に個別に話が聞ける貴重な機会です。面接時にはなかなか聞けないような質問でも、応募するかどうかが未定の段階なら気軽に聞ける、ということもあるでしょう。

ぜひ、有意義な時間にしてください!

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