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日本語学校の教務主任(=主任教員)・4つのタイプ

現役日本語教師の方

日本語学校には、必ず「主任」の先生がいます。

「主任」になるには、日本語学校で3年以上の常勤講師経験が必要と定められています。

930002749.pdf (moj.go.jp) 法務省サイトより。

私が見る限り、「主任」の先生には、ざっくりと分けて4タイプの先生がいるように思います。

一つ目のタイプは、学校の「上」(=経営陣)とも「下」(=専任の同僚、非常勤講師)とも上手に付き合い、良い関係を築きながら、文字通り「主」となる先生です。

学校の理事長や校長のような人達は、(断言はできませんが、ほぼ)教務の現場のことより学校の経営のことを考えています。

(それ自体は「悪」ではありません。日本語学校はボランティアではありませんから!でも・・・)

時には現場の実態をまるで無視した要求をしてくることもあります。

そういう場合も、このタイプの主任は、ただ顔色を見て要求を吞むのではなく、現場のことを伝えながら話し合い、ちょうどいい落としどころを見つけてくれたりします。

また、他の専任や非常勤の先生の意見もきちんと聞いて尊重してくれます。

そういう主任は上からも下からも信頼されます。

学校全体の雰囲気も良くなり、とても働きやすい職場になります。

このタイプの主任は、一つの日本語学校に長く勤務していることが多いようです。

専任の先生も非常勤の先生も安心して勤め続けることができるでしょう。

二つ目のタイプは、学校の「上」とはやたら仲が良いのに、「下」とはあまり仲良くしてくれない主任です。

上に忖度し、下にはイジワル・・・。

といっても「下」のすべてと仲が悪いわけではなく、自分の言うことをおとなしく聞いてくれるお気に入りの先生とは仲良くします。

が、気の合わない教員には冷たくしたり、中には小中学生のいじめのように「仲間外れ」を仕掛けたりする主任もいるとか・・・。

怖いですね。(複数の学校で噂を聞きました…)

このタイプの主任は、なにしろ「上」と仲良しですから、学校に長く君臨します。

教員室も嫌~な雰囲気になりがちです。

そういう先生にはたてついても無駄ですから、さっさと他の学校に移る方が得策かと思います。

ちなみに、逆・・・つまり「下」と仲良く「上」とは仲良くない先生は、あまりいません。

「上」と敵対したりどんどんモノ申したりする先生は「上」に煙たがられるので、退職する/させられるのかもしれません。

実はかつて勤めた学校に、そういう主任がいました。

学校を良くしようと現場の声を聞き、それを上に届けて必死に交渉を頑張ってくれた主任でした。

が、上に何度もはねのけられました。

大変なストレスがあったのだと思います。

ほどなくして体調をくずし、退職されました・・・。

三つ目のタイプは、存在感のうすい主任です。

資格があるので主任に据えられてはいるものの、名前だけの主任で、あまり仕事をしないようです。

この場合、主任ではない人が実質的なリーダーシップをとっているのでしょう。

カリスマ校長とか。

場合によってはその学校で長く働いている非常勤の先生が強い発言権を持っているかもしれません。

とても小さな学校では、なぜか事務長さんが教務も含めた全体を牛耳っている謎の学校もあるとか・・・。

でも勤める側としては、きちんと全体をまとめてくれる人(ふつうは主任)がいさえすればいいですよね?

ですから本物の主任の影が薄いこと自体はあまり関係ないかと思います。

自分の居心地がいいかどうかが最重要です!

四つ目のタイプは、一つの学校に長く居続けない主任です。

いろんな日本語学校を転々とします。

学校を移る理由は様々あるのかもしれませんが、おそらく待遇upを狙って、というのが一番大きな理由ではないでしょうか。

上記の法務省のサイトにあるように、3年以上常勤として日本語学校に勤務した経験がないと、主任にはなれません。

その資格を持つ彼らは、引っ張りだこです。

新設校が増えている時(今も増えています)は特にその傾向があります。

ですから、より良い待遇を求めて学校を渡り歩くのだと思います。

自分の市場価値を高める努力を怠らないという意味では、向上心があります。

言い方を変えれば野心家タイプと言えるのではないでしょうか。

日本語学校では、主任がどんな先生かによって全体の雰囲気が決まると言っても過言ではありませんよね。

いろんな主任の噂を耳にしてきましたが、中には上記のイジメのように「社会人として、それってどうなの!?」と思うような信じがたい話も聞いたことがあります

そういう人の下で働くのは、たとえイジメのターゲットにされなかったとしても、ストレスがたまると思います。

ハズレの主任だと思ったら、早めに見切りをつけた方が精神衛生上いいかもしれません。

世の中には素晴らしい主任の先生がたくさんいますから!

そういう人の下で働きたいですね。

採用面接や模擬授業の際、主任の先生と会うことになると思います。

その時は主任もあなたを見極めようとしますが、あなたの方でも主任を見極めるチャンスです。

よーく観察しましょう!

なお、こちらの記事「日本語教師【日本語学校の選び方】こんな学校は要注意!」には就職する日本語学校を選ぶ際に注意すべき点をまとめています。

主任についての記述もありますので、ぜひお読みください!

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