最近、街中で働く外国人を本当によく見かけるようになりました。
本来、日本語学校や大学・専門学校の学費は国から送られてこなければいけないのですが、
本当にそれができているのは一部の国からの留学生だけです。
アジアからの留学生の多くは、自分で学費も生活費も稼いでいるのが実情です。
この記事では、以下のことをまとめてみました。
・留学生に人気のアルバイト先
・留学生がアルバイトをするときの注意点
ヤマトや佐川急便などの物流の拠点、倉庫
荷物の整理や仕分けなどをします。
軽作業も中にはあるようですが、
重い物を運んだり、エアコンのない中で汗だくになったり、逆に冷蔵庫のような寒い空間で凍えそうになったり・・・と、
かなりきつい仕事もあるようです。
体力自慢の男性などには、時給の高い夜勤が人気です。
が、夜勤をせっせとやる学生は、授業中に眠くなってしまうので要注意です。
中にはここで長期間まじめに働いて認められ、
アルバイトなのに社員並みにボーナスがもらえるような立場になる人もいます。
なお、こちらの記事に書いたように、留学生に「日本で有名な大企業と言えば?」と質問すると、
「ヤマト!」「サガワ!」と答える人が出てきたのは、最近のことだと思います。
昔はトヨタやソニーだったのになあ…
工場、スーパー等の裏方作業
いろんな工場がありますが、私の周囲で人気だったのはコンビニやスーパーのお弁当工場です。
パックにご飯やおかずを詰めたり、シールを貼ったりする仕事です。
これは黙々と作業をするだけなので、日本語がまだほとんど通じない留学生にもできる仕事です。
日本に来たばかりの留学生が、同じ国出身の先輩に紹介されて始めることが多いようでした。
でもそのままずっとここで仕事を続ける留学生の日本語は、なかなか上達しません。
なにしろ日本語でいろいろと話すという時間にはならないので…。
コンビニエンスストア
コンビニのレジや商品陳列の仕事です。
きっちりとマニュアル通りに仕事をすればいいので、そこまで難しい仕事ではないでしょう。
とはいえ接客業ではあるので、お客さん(や日本人アルバイト)と積極的に話すことで
会話力をアップさせやすいアルバイトだと思います。
私の知っている留学生で、同じコンビニでアルバイトをしていた日本人大学生と恋に落ちた人もいました!
飲食店
コンビニ同様、接客業です。が、コンビニよりも高度な日本語力が必要です。
キッチンとホールがありますが、両方兼務している人が多いようです。
チェーンの牛丼屋、焼肉屋、ファミレス、母国料理のお店、等で働く人が多いようです。
ホールでのアルバイトを希望する人は、日本語の上達もやはり早いと思います。
それは日本人客や日本人アルバイトの人とよく話すから、ということもありますが、
それ以上に、接客という仕事を選んで果敢に挑戦する精神の持ち主だから、ということも大きいと思います。
そういう人は、いろんなところにチャレンジ精神をもって飛び込んでいけるのだと思います。
役所や銀行の手続き、病院、不動産屋との交渉・・・なども、同国人の先輩や友人、日本語学校の教師に頼ることなく、どんどん自分でチャレンジします。
そういう人はみるみる日本語が上達していきます。
留学生アルバイトの注意点
資格外活動許可が必要!
ところで、留学生としての在留資格は日本で勉強するためのものですから、
本来留学生はアルバイトであっても仕事をして収入を得ることはできません。
アルバイトをするためには、「資格外活動許可」を取らなければなりません。
申請してそれを取れば、一週間に28時間以内の労働が認められます。
授業がない長期休み中は一週間に40時間労働も認められます。
40時間と言えば、一日8時間で週に5日ですから、ふつうのサラリーマンと同じですね。
(たとえば一か月夏休みがあるとしても、その中のどの7日間を切り取っても40時間以内でなければならないというルールがあります)
アメリカなどではキャンパス内でのちょっとしたアルバイト以外は違法とされるらしいので、
日本は留学生が仕事をしやすい国だと言えるかもしれません。
就業が禁止されている業種に注意!
アルバイトができない業種もあります。
性風俗系・バーやキャバクラ等は禁止されています。
また、ゲームセンター、パチンコ屋さんもNGです。
以前、ホテル就職希望の専門学校留学生がラブホテルのアルバイトに応募してしまったことがありましたが、これも禁止です!(その学生は、それがラブホテルだと知らずに応募してしまったのでした)
さいごに
・・・ところで、アルバイトの時間管理についてですが・・・
以前はかなりユルユルで、制限を超えて働く人がたくさん(と言っては語弊があるかな?)いました。
が、今は入管の指導で雇い主も学校もかなり神経をとがらせて管理するようになってきたので、
違法アルバイトはだいぶ減ったと思います。
ただ、今、日本は少子高齢化とともに働き手不足が深刻化していますから、
きっと今後、外国人の「在留資格」についてもいろいろな見直しが行われることでしょう・・・。
要注目です。
そもそも、日本語学校ってどんな人たちが学んでいるの?という疑問をお持ちの方は、こちらの記事もぜひお読みください!
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