日本語の授業で歌を聴くこと、ありますよね。
今回は私がこれまで授業で聴いてきた、J-popのお勧めアーティストとその曲をまとめてみます。
①歌詞が聴き取りやすい歌い方をしている
②歌詞に独特な日本語が少なく、ふだん会話で聴くような言葉遣いに近い
③ある程度、日本人に知られた有名な曲
といった基準で、選んでいます。
男性ボーカル
SMAP
まず、SMAP。名曲がいろいろあります。
中でも「世界で一つだけの花」はお勧めです。
歌詞も非常に聞き取りやすく、意味もとても理解しやすいです。
平井堅
平井堅さんは、曲によってはちょっと歌い方がかっこよすぎて聞き取りにくいのですが、、、
私の授業での定番は「大きな古時計」です。(笑)
これは平井堅バージョンを知らなくても、日本人ならたいていの人が聞いたことがある、お馴染みの曲ではないでしょうか。
秦基博
秦基博さんの「ひまわりの約束」。
これは2014年に公開された映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌です。
日本人としては、のび太君とドラえもんの友情を歌詞にオーバーラップさせてしまい、なんだか泣けてきます(笑)
ドラえもんは留学生も知っている人 が多いので、その話も一緒にするといいかもしれません。
女性ボーカル
いきものがかり
ボーカルは吉岡聖恵さん。この人の声も聞き取りやすいと思います。
アップテンポの曲は難しいと思いますが、「ありがとう」はお勧めです。
・・・たぶん「ありがとうって伝えたくて~」が「ありがとう 手伝いたくて~」になる学生が続出すると思います。
留学生にとっては、歌詞の意味的にも「手伝う」という語彙がここに出てくることに違和感ないのでしょう。
ぜひやってみてください!そして結果を教えてください(笑)
岡村孝子
岡村孝子さんは透き通った声でとても聞き取りやすい歌い方です。
「夢をあきらめないで」は文法・語彙の勉強、どちらにしてもしやすいと思います。なんというか、、、日本語学習にちょうど良い感じというか(笑)。
頑張れば初級の人もできて、幅広いレベルで楽しめると思います。
kiroro
ピアノとボーカルの二人組、kiroro。
ボーカルの玉城千春さんの、まっすぐな歌声もとても聞き取りやすいです。
「未来」とか「長い間」あたりが有名で、歌詞の解釈も迷いようがない素直さです。
並べてみると・・・
上記、並べてみると、全部だいぶ昔の曲ですね・・・(笑)私自身がアラフィフなのでお許しください。
最近の曲もできるだけ聴くようにはしています。でもアップテンポだったり歌詞が独特だったり難しいリズムで聞き取りづらかったり・・・と、【日本語授業で使えそう】という意味で「これ!」という曲にはなかなか出会えません。
でも上記の曲は古くてもかなり有名な曲ばかりなので、若くても知っている人は多いのではないかと思います。
日本語学習者たちも日本人と一緒にカラオケに行く機会があるかもしれません。その時に日本の有名な曲が歌えると、きっと場が盛り上がるのではないでしょうか。
歌を授業で取り入れる方法
授業での扱い方はいろいろ工夫できると思いますが、私は以下の流れで行うことが多いです。
①一部をブランクにした歌詞シートを作って配布し、一人ひとりディクテーション。
(※その際、わざと聴き取りがちょっと難しめの所も数か所ブランクにしておく)
②数名のグループを作り、お互いのシートを見せ合う。
③再度曲を聴き、グループ内で正しい歌詞を話し合い、修正し合う。
④答え合わせ+語彙や文法等で難しいところがあればチェック。
⑤時間があれば曲の解釈や感想等も話し合う。
⑥みんなで合唱!
なお、レベルとしては中級以上がいいと思いますが、初級でも聴き取り箇所を限定すれば…例えば聞き取りやすい単語一つにするとか、初級で学習した文型が出てくる一部とか…に限定すれば、できると思います。
授業に歌を取り入れるのは、とてもいい気分転換になります。
まだ試したことのない方は、ぜひ一度お試しください。
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