【日本語学校に就職するなら】時給の高い所・上げてくれる所で働こう!

日本語教師をめざす方

非常勤講師として就職先を探している皆さん。

今は空前の「売り手市場」ですよ!

どんどん留学生や在留外国人が増え、日本語学習者が増え、日本語学校はどこも教師不足です。

・・・仕事を探すにあたって「お金よりやりがい」、それは尊い考えかもしれません、が!

やりがいと同時にやっぱり賃金アップも目指しませんか?

この記事を書くきっかけは、以前聞いたこんな話です。

某日本語教師
某日本語教師

日本語学校の求人情報に「時給2000円~」って書いてあったのよ。私、経験者だから2000円よりは少し高くしてもらえるのかな~と思ったら、2000円スタートだったのよ。

てっきりその先生はその学校への就職を断ったのだと思ったら、違いました。

そこで働くことにしたというのです。

「2000円~」って、「みんな一律に2000円からスタートですよ」の意味なんでしょうか!?

違いますよね!?

「最低2000円を保証しますよ。つまり新人さんは2000円スタートですよ。経験者はもう少し高い時給からスタートですよ」という意味ですよね!?

この業界は時給のレンジがだいたい定まっているようです。

今ざっといくつかの求人をアトランダムに見てきましたが、

首都圏の非常勤講師でだいたい2000円~での募集が多いようです。

その中でたまに1700円~なんて書いてある学校は(実際に目にしました)、非常に目立ちます。

※なお、コチラの記事「日本語学校【非常勤講師】の待遇:求人情報の見方の注意点!」に書きましたが、「時給」なのか「コマ給」なのかで意味が違う場合が、まれに、あります。勤めてから「あれ?」とならないよう、要注意です!

もちろん日本語学校もない袖は振れないでしょう。

でも利益の出ていない学校はないはずです。

学校といってもほとんどが会社ですから。

そしてもし「利益がものすごく潤沢に出るまでは教師を満足な時給で雇えません」というような

体力のない会社(母体)は、そもそも日本語学校経営なんかに乗り出すべきではないと

個人的に思います。

なにしろ日本語学校の「お客様」は、ほとんどの場合、経済的には発展途上の国からやってくるわけですから

そういうお客様一人ひとりから授業料としてものすごい大金を払っていただくことは無理。

そんなことは、最初から分かり切っています。

やりがいがない仕事は、空しいと思います。

でもお給料が低い仕事も、とても空しいですよね・・・。

どちらも兼ね備えた仕事が理想ですが、もし、私が今非常勤講師として仕事を選ぶなら、

優先順位はまず「時給」かなと思います。

時給の良い所、ちゃんと仕事の経験を評価して時給に反映してくれる所、というのを前提条件に学校を探します。

・・・これ、当たり前のことだと思いますか?

当たり前のことだと私は思うのですが、そうではない先生が一定数いるのですよね、この業界には。冒頭で紹介した某先生のように・・・。

他にも、

何年たっても時給をあげてもらえず、新人の頃とずっと同じ時給でいつの間にか中堅・ベテラン域に入っている、のに、辞めない先生とか。

無料残業も「仕方ない」あるいは時には「喜んで!」と引き受けてしまう、やたらボランティア精神にあふれた先生とか。

そういう先生が日本語学校にいらっしゃると学校経営者の頭の中が刷新されません

いつまでたっても

日本語学校<br>経営者A
日本語学校
経営者A

日本語教師なんて簡単な仕事だ。だから時給なんて低くていいんだ。嫌なら辞めて結構。他にも日本語教師はいくらでもいる!

日本語学校<br>経営者B
日本語学校
経営者B

日本語教師なんてやろうと思う人は、元々ボランティア精神が豊富な人なんだろう。だから時給は低くてもやりたい人はたくさんいる!

的な考えから脱却しないと思います。いわゆるやりがい詐欺ですね。

さすがに面と向かって言う人は少ないでしょうけれど、そういう考えが透けて見えることは多々あります。

個人的には、上に例としてあげたような日本語教師の方は、できればボランティア教室やオンライン等の個人レッスンに行っていただきたいなあと思います。(オンラインレッスンであれば、それは価格競争がある程度入ってくるのも仕方ないのかなと思います。レッスンの質と料金のバランスが取れれば、きっと選ばれるレッスンになると思います。)

・・・ということで、日本語教師の皆さん。

日本語学校選びの基準、まず「お給料」にしませんか?

それを重視してくれない学校は、どんどん辞めて次の学校に移りませんか?

それができるのが資格職の良い所だと思います。

「優しい」「ボランティア精神にあふれた」教師に甘えていつまでも低賃金のままの学校は・・・

淘汰されていけばいいと思います。

もし、今自分が勤務している学校がつぶれて一時的に留学生が困ることがあったとしても、その責任は一にも二にも学校にあります。

当然のことながら一日本語教師が負うべき責任は一ミリもありません。

A先生
A先生

ず~っと何年も時給が上がらないのよ。入った時から据え置きなのよ・・・

私

え~? だってA先生、新人でそこに勤め始めてもう5年以上になりますよね。日本語教師として中堅になっているのに、据え置きっておかしいですよ。思い切って違う学校に移ってみたらどうですか?

A先生
A先生

でもね、留学生たちはすごくかわいいの!だから、見捨てられないわ!授業する先生がいなくなっちゃったらかわいそうじゃない!

私

え・・・? でも、それはA先生じゃなくて、学校が責任を持って人当てしなきゃいけないことですよね・・・?

留学生達を大切に思うのは、どの日本語教師も同じだと思います。

でも、それとこれとは別です。私たちは「仕事」として日本語教師を選んでいるのですから。

本当に大切に思う気持ちが続くなら、自分が学校を去った後に、個人的につながってサポートすればいいと思います・・・。でもそれは友人やボランティアとして、です。

今年の4月より登録日本語教員として国家資格化された告示校での教員資格

手間暇かけて取得してもお給料は変わらない、では、なんのための国家資格かと思います。

名前だけ、では意味ないです。

これからは特に「国家資格」にふさわしい待遇を、堂々と求めていきませんか?

私達教師自身の意識が変わらなければ、きっと業界も変わりませんよ・・・。

とはいえ日本語学校の自助努力では限界があると思います。「質の高い日本語教師の数を増やしたい」と思っているのは、国です。国から補助金を出すなどしてほしい・・・という主張は、こちらの記事「「登録日本語教員」を増やしたいなら、処遇upしてください…」でしていますので、ぜひお読みください!

もしこれから日本語学校の説明会などに参加される方は、こちらの記事「【日本語教師】学校説明会・見学会でしておきたい8つの質問」も、よろしければお読みください。

日本語教師の国家資格に関しては、こちらの記事「プロの日本語教師が無償ボランティア⁉…国家資格化にあたり思うこと」でも書きましたので、ぜひお読みください。

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