以前、【マルハラ】(マル(。)ハラスメント)について記事にしました。
今回は【ホワハラ】についてまとめています。
ご存じですか?
ホワハラというのは、ホワイトハラスメント、の略です。
ホワイトハラスメントとは
ホワイトハラスメントというのは、
上司や先輩が、部下や後輩に必要以上に配慮した言動をとること。それによって結果的に部下や後輩から、伸びる機会を奪うこと。
だそうです。
む、むずかしい・・・・・。
例えば、上司と部下で下のようなやりとりがあったとします。
君、その仕事、あとは私がやっておくから、もう帰っていいよ。
え・・・?いや、でも・・・
遠慮しなくていいから。だって残業はしたくないだろう?プライベートも大事にしなきゃね
・・・はあ・・・
お互いの心の中は・・・・・
部下に残業を強いてはならない。ワークライフバランスを大切にする理想の上司にならなくては。
ぼく、別に残業してもいいんだけどな。せっかくここまでやったんだから、もう少し自分で頑張ってみたいんだけどな・・・。
のように、すれ違っているかもしれません。
上司は部下の本当の気持ちに気づかず、過剰な配慮をしてしまっているのです。
そして、それが結果的に部下の「頑張りたい」という気持ちをつぶしている・・・
ということで、ハラスメントなんだそうです。
・・・どう思われますか???
職場でのホワハラ認定は難しい
ハラスメントというのは、基本的に「された側」が「ハラスメントだ」と感じ訴えた時点で、問題化します。
そこから両者のヒアリング等を経て事実が認定されていくものだと思いますが、
「ホワハラ」の場合、基準があいまいというか…とても判断が難しいと思います。
なにしろこれまで上司から部下へのハラスメントといえば「パワハラ」が多く、ホワハラはそれとは真逆ですから。
たぶんパワハラを意識して抑制しようとする「良心的な」上司であればあるほど、
ホワハラをしてしまう可能性があるんじゃないでしょうか。
・・・ただのコミュニケーション不足と言って片付けられるほど簡単な問題ではない気がします。
ホワハラをする日本語教師も
ところで、ここでポ~ンと話が飛ぶように感じられるかもしれませんが、
実はここからが本題です。
私はこの言葉の意味を知って、日本語教師で時折見かけるタイプの先生を思い浮かべました。
なんでもかんでも学生に寄り添い、学生に配慮しすぎる人です。
それを当たり前だ、そうすべきだと思い込んでいる人です。
たとえば前回の授業で配ってまた使うと伝えていたプリントを忘れてきた学生に、当然のようにコピーをして渡すとか。
(←これをすると、学生が忘れ物を平気でしてくるようになりますよ。ところでそのコピー代、だれが払うんですか?もし全員忘れてきたら、全員分コピーするんですか?)
授業に筆記用具を忘れてくる学生用に最初から複数の鉛筆消しゴムセットをそろえて教室に持っていくとか。
(←これも、学生が忘れ物を平気でしてくるようになりますよ。)
アルバイトに応募したいという問い合わせの電話を学生の代わりにしてあげるとか。
(←自分で問い合わせることで会話に自信が持てるようになるはずですよ!だいたい、その電話ができないようではアルバイトもできないでしょう!)
軽い風邪気味の学生に薬局まで付き添って症状を伝えてあげるとか。
(←自分でなんとか症状を伝えることで日本語力もアップしますよ!)
・・・今、以前勤めていた学校であったことを思いつくままに羅列しましたが、他にもいろんなことがありました。
過剰な気遣いだと思います。
当時も「これは学生が成長する機会を奪っているんじゃないかな?」と感じていたものです。
そして今、「ホワハラ」という言葉を知って、ああ、これか!と思ったのです。
気を付けよう!
日本語学校とホワハラ。
あなたの勤務校でもありませんか??
『学生ファースト』はもちろん大事です。
でも度を越えた親切は・・・学生の伸びる可能性をつぶしてしまうと思います。
自戒したいものです。私も気を付けます!
なお、こちらの記事「あなた、日本語教師に向いていないかも!残念な日本語教師たち【後編】には、ホワハラ的な教師の話を含め、いろいろな残念な教師の話を書いておりますので、よろしければどうぞ。【前編】はこちらです。
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